あおいうみ

茨城のキモヲタクが書く暇つぶし

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「春」を探して【2022/3/14 伊豆半島満喫旅】

「四季」というものは、古くから日本人によって歓迎され、その季節季節にあった行事や言葉として私達の文化に根強く入り込んできた。しかし近年の地球温暖化を代表とした気候変動は、温暖湿潤気候特有の「四季」というものを薄れさせている。「暑いから水撒いて風鈴でも下げとけばなんとかなるだろ」という夏は「クソ暑い!エアコンエアコン!」となり、「寒いから火鉢に近づきな」という冬は「クソ寒い!エアコンエアコン!」となり、その間に挟まれる春と秋というものは年々その存在を小さなものにしている。

しかし私達のこころに一度入り込んでしまったものを「はい、今年でこの文化はおしまい。お疲れ様でした」と簡単に止める訳にはいかず、今日も春の日常、ひな祭りや花見の宴の席でブルーシートを広げて待機する平社員といったものまで残り続けているのである…。

 

 

そうです

 

 

 

 

春です!NEW GAME! 涼風青葉

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今日も一日

 

 

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春なので始発列車に乗っていきます

始発列車というと始まりに向かう。今日が始まるという印象から私は好きなのですがみなさんはどうでしょうか。

私が初めて始発に乗ったのは中学生。大都市近郊区間おなじみの運賃特例を利用した「大回り乗車」始発から移動して房総半島を一周してみたり鶴見駅有人改札を通ったり浜川崎乗り換えついでにコンビニに行ったり新幹線入場券を買って新幹線を撮影したり、たまには特急列車に乗ったりと鉄道ファンであれば一度は経験するイベント。それがいつの間にか青春18きっぷを利用した遠出に利用され、最終的には運転免許証を取得によって鉄道すら利用することがなくなってしまう。始発列車は純粋に鉄道を楽しむ最後の機会なのかもしれないです。

水戸で330Mから326Mへ、何故か330Mが水戸で10分停まる上に326Mに接続を取るためですね。「上野方面お急ぎのお客様は向かい側ホーム6番線から〜」とアナウンスされ移動するのは高萩始発便恒例のイベントというわけです。

今改正によってこの水戸536発車列車に動きがあり、改正前は土休日土浦行だったのが上野行に変更。更にときわ54号の時間をいじったことにより、土浦での接続が無くなり平日は上野まで先着となりました。高萩から普通列車が最速達になるのはこれだけではないでしょうか。なお土休日は取手で特急通過待ち。取手発便の一部に土休日運休があるからそれの時間調整でしょうか、しらんけど。

「お前の路線の話はどうでもいいんだよさっさと伊豆行けよ」そうですね。上野です。熱海行に乗り換えます。


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人多くね??????時差出勤ってなんだっけ????

でも乗ってみたら常磐線のラッシュ時間帯の高校生と日製関係会社員がいっぱいの5両編成の電車とあんまり変わりませんでした。

いや5両と15両とか比較対象おかしくね?←それはそう

 

だいたいそんなものでしょうが、川崎横浜辺りでそれなりに空きましたし大船では立ち客がほとんど消えました。私はボックスシートに座ったのですが向かいには観光客と思われる人キャリーバッグ片手に缶ビールを開けています。通勤列車は雰囲気を観光地へ向かう列車へと姿を変え、小田原で客を拾うと、終点熱海に到着。

 

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熱海からはいかにも古そうな元東急車らしい中でも未だに同系列が地下鉄で爆音あふれるモーター音を奏でる明るい伊豆急行8000系が待っていました。こいつに乗車します。

 

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8000系はロングシートとリクライニングが固定化されたクロスシートという珍しい構成。海を眺めながら列車は南へと目指して行きます。しかし全線の半分をトンネルが占めているせいで余り眺望には優れません。

 

伊東駅に到着です。

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伊東からはこの「伊豆満喫フリーきっぷ」を利用します。期間限定発売らしくなんと伊東から伊豆急下田まで往復するだけで元がとれるそう。こんな破格なきっぷを出す辺りもしかして伊豆急って経営危ないんですか?

 

伊東からはまた8000系に乗車し、ここからは伊豆急行線を進んでいきます。

 

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伊豆高原駅でラッピング貼り付け前の「アロハ電車」こと3000系こと元209系3100番台が留置されていました。無塗装の方がかっこいいと思ったりしました。

 

春を探す旅、河津で下車です。

河津で有名なもの、早咲きの桜である河津桜なのですが…時期が少し過ぎていますが見れるでしょうか…?

 

 

 

 

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あああああああああ駄目じゃねえか

これは見頃終わりっていうんだよボケナス

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川沿いの桜並木もご覧の通り。ただ圧縮効果で花が多いように見えたり…?しかしわざわざここまで花見にきた私と同じ観光客の方々は、そんなネガティブな思考をせずに「綺麗だね〜」とこの道沿いを歩いています。私もそんな寛大な心を持ちたいです。

 

中には今見頃を迎えているお寝坊さんな木もありました。遅漏れなのかな?

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スズメが花弁を咥えて遊んでいます。かわいいね!

こう見るとサクラの大名詞であるソメイヨシノと違い、少しピンクがかっているのがわかりますね。

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そんな河津桜とE257系、思ってたと違う

 

 

見頃を過ぎた河津桜をずっと見ていても仕方がないのでさっさと南下していきます。

稲梓、蓮台寺と停車し、終点の伊豆急下田へ。

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未だに自動改札が無く、駅員が改札をやっているのが旅情を誘います。

 

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さてお昼ごはん。少し歩いて漁港にある金目亭で三種盛丼を頂きます。金目鯛の刺身自体を余り食べる機会がないのですが淡白な中にも味の違いがあって美味しかったですね。

 

この後は〜〜〜〜

 

 

 

 

 

なんもねえわ

 

寝姿山だとか展望台に行っても良いと思ったのですがロープウェーの運賃が高い!しかも登ったところでご飯を食べる所しかありません。だったらと思いまして市内散策でも。少し歩いた所に「ペリー公園」という場所があるみたいですし、行ってみましょう。

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アメリカっぽい看板がありましたがどこをどう見ても日本です本当にありがとうございました

 

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街並みを見ると城下町でも武家町でもない違った感じ。城下町にしては太くて均等、武家町にしては細い道。下田という街がどのようにして出来上がったのかが垣間見えます。

 

街を散策したところで、また電車に乗って北上していきます。

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伊豆北川駅で下車。それなりに高い位置に存在しているのでホームでの眺望は最高です。まあこんな駅で降りたのは理由がありまして…。


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こちらです

黒根岩風呂です。そうですね、温泉に浸かろうと思います。入湯料600円を支払い、いざ

 

NO PICTURE

天気が良かったので温泉に浸かりながら海と大島を眺めることができました。昔は男女兼用で時間によって男湯だとか女湯だとかに分けていたらしいのですが浴室を増やしたそうで時間制ではないようです。私的には「浴室を増やさずに混浴にすればよかったのでは」と思ったのですがやっぱりダメなんですかね❓

GoogleMapとか見れば普通に写真が載っているのですが浴室内は撮影禁止。温泉ヲタクがどれくらいルールに厳しいのか知りませんが撮影禁止場所の撮影=川崎重工のように罵倒を浴びせられると考えると掲載しない方が良いでしょう。

それにしても温泉は気持ちいいですね、日々の疲れが抜けていきます。時の流れもゆっくりなものになっていきます…。

 

 

 

 

現在時刻 15:11
次発列車 15:20

 

ア!!!!

流石にそれはまずい。急いで着替え、番台さんに感謝を告げると来た道を戻りっていきます。いや走ります

 

 

しんどい!!!!

いや駅の標高高くね????まじでなんであんな高い所に線路通したんだよって位に高い場所に位置しているせいで急坂がとてつもない足かせとなっています。部活強豪校には「心臓破りの坂」だとか「鬼坂」だとか「試練の坂」だとか色々な坂が存在し、そこで坂道ダッシュをするのが伝統となっています。私の中学にも存在し、体力づくりだとかで何回かやらされたのですが北川温泉から伊豆北川駅までの坂というものはそれを大きく上回るもの。現役引退した私にとっては「地獄」以外なんでもないです。折角風呂に入ったのにそれをチャラにするように汗水垂らしてやっとのこと駅まで戻ってきました。さて列車は……

 

 

 


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間に合った!!!!

ということで伊豆北川からはリゾート21「キンメ電車」に乗り込みます。海側の席が海を見えるように工夫されており、リクライニングこそはないものの座席はとても快適です。ねえこれ追加運賃なしで乗っていいの…?


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とてもゆったりした雰囲気です。

私も海が見える席に座り、側面展望を楽しんでいますと

 

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めずらしいでんちゃがいる!!!

ロイヤルエクスプレスと列車交換しました。このように列車の側面を存分に楽しむのも、この「キンメ電車」の魅了かもしれません。前面展望?知らんな

 

伊東駅に戻ってきました。

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伊東では別のリゾート21「黒船電車」にも出会うことができました。開業60周年の特製HMが突いていたのですが形といい近鉄富山地鉄にありそうなHMをしてるな。

黒船電車に乗っても良いのですがそれはまた別の機会に。駅の売店でお土産を購入します。最近はお土産を買う機会というものが余り無かったのですが今の私は気分が良いです。購入します

 

土産を購入しても時間が余ったので暇つぶしに海へ。オレンジビーチという海岸があるそうです。近くですし行ってみましょうか。

 

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Nice boat

伊東と大島を結ぶ東海汽船のジェット船です。めっちゃ速いじゃん。これで三宅島や神津島辺りに行っても面白いかもしれません。

 

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あとは見返したら日立でも撮れそうな写真を撮りました。

 

さて帰りましょう。

帰る手段としては普通電車乗り継ぎが一番でしょうか。青春18きっぷなら追加運賃不要ですし、17時45分発の電車は宇都宮行。1000円さえ支払えば最寄り駅まで快適な普通グリーン車で人権が確保されます。

しかし折角桜を見て美味しいご飯を食べてお風呂に入ったのに帰りは鈍行なんて味気ないじゃないですか。そうですよね、私はそう思います。

 

ですがご安心下さい。ここは伊豆です。

 

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お金さえかければなんでもできるのです

 

 

 

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快☆適

ということでサフィール踊り子号プレミアムグリーン車に乗車です。

席の解説なんぞ色々なYoutuberやブルジョワオタク君がコンビニにおいてある「本当にあった〇〇の話」系統の雑誌のごとくいっぱい散らばっているので私がやる意味はないと思います。電動リクライニングは無段階調節が可能ですし、後ろに仕切りがついているので気兼ねなく倒せます。

 

いやまじで快適以外の感想が思い浮かばないんですよね。「飛行機のファーストクラスと」なんてファーストクラスなんか乗ったことないですし、せいぜい比較できるのが数年前に「くるまフェア」だかで展示されていた最上位クラスのアルファードの2列目の椅子。あれに近い感覚でしょうか。勿論前後左右の圧迫感というものは列車からは感じられないので快適性といったら列車に勝るものはないですが。客室内の暗さと座席の仕切りの光沢感がいい雰囲気を出していますが仕切りの光沢は自分の顔を見たくない私みたいな人や、車内を撮影したいヲタク君には少しマイナスなイメージ。でもこの車内でミラーレス一眼の静音シャッターならまだしもiPhoneやGalaxyなどのクソデカシャッター音を鳴らすスマホでの撮影、雰囲気ぶち壊しです。やめたほうがいいです。車内で写真を撮って楽しむ列車ではないですね。

 

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お夕飯は駅で購入したわっぱ飯。金目鯛の煮つけがめっっっっっっっっちゃ旨かったです。ここで昼に金目の煮つけ定食を食べればよかったと後悔したのは内緒です。

 

都会の喧騒。家路を急ぐサラリーマンを快適な席から横目に夕ラッシュ帯の東海道線を進む。伊東→東京乗車券2360円、特急券6160円の1時間半少々の旅はあっという間で終点東京に到着。

サフィール踊り子号ご利用下さいましてありがとうございました。またのご利用をお待ちしております。」ええ是非また乗りにきたいですね。今度はゆっくり、東京から伊豆急下田まで1泊2日の温泉旅行。いいのではないでしょうか。

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さて、非日常の体験をしたので現実に戻りましょう。混雑率が凄まじいことで有名な上野20時21分発勝田行331M列車に乗り込み約3時間の旅…というか耐久芸。ボックスシート「今までの体験は夢だったんだ…」と自分の目を冷ましていきます。修行するぞ!修行するぞ!修行するぞ!修行するぞ!修行するぞ!修行するぞ!修行するぞ!修行するぞ!修行するぞ!修行するぞ!

 

 

 

 

 

僕はもう疲れたよ…。

水戸です。ここからは大津港行に乗り換えます。

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本日の623Mは"11101000 10110101 10100100 11101001 10011011 10111011"でした。大津港行をまともに撮影した覚えがなかったので撮影したのですがなんか数か所劣化してるし…まあいいや。

 

結論:乗り鉄楽しい

前にも言ったと思うのですがつまりそういうことです。撮ることではなく、乗ることを純粋に楽しむ、これが一番良いことなのではないでしょうか?金目鯛を食べて温泉に入ってゆったりと帰ってこれたので僕は満足です。

あとサフィール踊り子のプレミアムグリーン車、高くないですか?これだったら新函館北斗~東京間グランクラス(食事付)の方が割安感を感じたりしました。もう金銭感覚がおかしいのかもしれない

 

さて、講義再開前に私はもう一本旅行記を書いてきます

ありがとうございました
2022/4/7