自動車の運転中に事故を起こす確率は1年間で0.58%らしいです*1。今回はそんな0.58%を引いてしまった話。
発端
この日はとあるグループでとある場所に出かけていました。このグループは運転免許保有者の大半が運転難ありという終わりのグループ*2で
- ADHDなのでカーナビで道案内を行っていても道を間違える
- 狭い道で車幅がわからずミラーを電柱に接触
- 赤信号で止まれず交差点の中心まで冒進し、停止線まで後退
- 中央分離帯に突撃しかける
- 雨の山道でスリップして自走不可
- スクールゾーンに誤進入して御用
- エンジンブレーキをかけながら走行
- 白バイを追い抜く
といったことを頻繁にやっているグループなので、私のようなバカでも運転に関してはまだまとも枠だったのですよ。この日までは
この日はオタクが所有している車を代る代る運転していく予定でした。1日保険に加入し、都内から途中某所を経由して保険が切れるまでを私が運転をすることに。
ということで某所までやってきました。ここでは買い物やら昼飯やらをするためにとある立体駐車場に来ました。勿論駐車するためですね。
一箇所空いているスペースがあったのですが、駐車しづらかったので最上階まで進行。周りからは「早く駐車しろ」と野次が飛んできます。
構造はこんな感じ。Weというのが私達が乗っていた車ですね。
最上階は駐車禁止ゾーンという名の転回スペースがあったのでそこで転回することに。
「何してんの?」「雨降ってるのに雨ざらしの所に駐車するのか」
俺「だーかーらー転回するって言ってるべがー」
駐車枠がない位置に頭を入れて切り返しをすればいいのに、何故か駐車枠がある方に頭を入れる俺
ドライブ→リバースへ
早く駐車するかーの精神で後方確認を適当に行い後退←
ゴンッ
「あああああああああああ!?!?!?!?」
静まる車内、何が起きたか理解できない同乗者集団
「いや…まさか車止めにタイヤが当たっただけやろ」
そう思っていましたが
現実はリアに凹みキズが存在しています。どうやら消火栓(上記図の赤で示したもの)の防護柵?に当てて凹ませたよう。隠しても隠しきれない、自分で直すことができない凹みができています。
「葵鉄事故ったwwwwwwwwwwwww」「板金コースきたwwwwwwwwwwww」と写真を撮りDiscordサーバーに投稿する同乗者、事故られて一周回って笑うしかない所有者と俺
あーあ、やってしまったか
事故処理
俺「どうすればいい?」
オタク「とりあえず警察と保険屋に電話しろよ」
110と保険会社に電話。そういえば緊急通報を初めてした気がします。事故を起こすと自分はとてもテンパると思っていたのですが、以外とすんなり電話応対できたと思います。
まずは警察。聞き取りと写真撮影や計測が行われます。
警察「なんで事故を起こしたの?」
俺「ここで転回しようとして…」
警察「消火栓あったでしょ?気づかなかったの?」
俺「えっと…………わかりませんでした」
猫ミームの一つに「Talking Cats Meme」があると思いますがリアルその状態。勿論言い返すことは出来ず、全て自分が悪いという気持ちで答えます。
事故調査が進む中で感じるのは「あ、俺本当にまずいことをしたんだ」という絶望感。あの感じは二度と味わいたくありません。
次に保険会社。保険会社はお客様相手なので「お怪我はありませんでしたか〜あ〜無くて良かったです〜」とフランクに話してきます。話している感じ的に「ホテルのフロントで案内を受ける」それに近しいでしょうか?そういう電話マニュアルがありつつ相手もプロですから。
担当者が決定するのは週明けということでこの日は終了。勿論このあと運転させてもらえるはずもなくというか、自分から運転しようと思うこともなく、後部座席で永遠寝る最悪人間になりました。
保険対応
週明け、保険担当者が決定し電話。まずは事故内容を確認され、何に対して補償が下りるのか確認されます。
「葵鉄さんのご契約内容ですと〜対物保証が適応されますので〜また駐車場管理会社からお電話があればお願いしますね〜」
俺「車の修理費は?」
「えっと…車両補償がありませんので…補償対象外ですね…」
は?
は???
https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/service/auto/ichinichi/hosho.html
車両補償あるんだが?
意味がわからないので折り返し電話。どうやら担当者さんが保険内容を把握していなかったらしく、車両保証もきちんと適応されました。顧客リストみたいなの見てないのか?それか1日保険で事故る人は皆無ってことなんですかね?
しかし補償内容は「自動車復旧費用には15万円の免貴事項があるので15万円以上の金額が補償対象」という内容だったのでどうあがいても15万円は払わないといけません。
見積もり21万円。実際の修理費は22万円程度だったので、補償は6万円程度。結局15万円をお支払いしないといけません。
ということで修理完了後、修理会社に直接お振込み。これにて事故対応が終了しました。
15万円、大きいです。15万円あれば……
https://www.samsung.com/jp/smartphones/galaxy-s24/buy/
まずGalaxyの最新モデル、S24が買えますしお釣りが来ます。
https://kakaku.com/item/K0001420914/
SONYのハイエンドウォークマン、NW-WM1AM2も購入できます。事故を起こす数週間前にはMoondropのKATOを買っていたのでもっと素晴らしい環境で音楽を楽しむことができたはずです。
HHKBのキーボードは4台買えますし
琴葉は6姉妹導入できるそうです
という感じで15万円は大した金額です。無駄です。修理費が充てるのが本当に無駄です。苦しいです。
駐車場管理会社の方は
「損傷はなかったけど消火栓の点検を業者に依頼したから点検費を払ってほしい」
ということ。点検費なんて保険下りないだろと思いつつ、保険担当者に連絡したら保険適応となりました。適応幅って以外と広いんですね。
ということで最終的なお支払い額は15万円となりました。
教訓事項
① 技術は積極活用すべき
Xを見ていると「バックカメラとセンサーに頼るのはアホ」「バックカメラを見ながら駐車する人、免許返納してほしい」という意見が散見していますが、技術は活用すべきだと思います。実際バックカメラを見なかった結果事故を起こした人がいるので。
ちなみに同乗者曰く「あれバックカメラで映ってたし、まさか見てない訳ないだろと思ったら事故った」というご意見を頂きました。それ以来バックカメラをガン見して駐車してます。
② 慢心運転はよくない
それはそう
「他の奴より俺はマシ、障害じゃないから事故る訳ない」という気持ちで運転するのはやめましょう。誰でも事故は起こします。基本のキに戻って運転すべきです。
③ 最初に電話するのは警察
「お前それは教習所で習うだろ」実際事故を起こすと「最初!?保険会社??????自損事故だし????」という訳わからない思考の結果保険会社に電話してしまいます。私がそうでした。広告などでは「アドバイザー」の側面を強く打ち出しており、まず心理的な味方を付けたい。そんな心の現れかもしれません。という話を事故調査に来た警察官の方にされました。
「事故を起こしたら最初は警察、何の事故でも最初は警察だから」
肝に銘じておきます。
④ 保険会社は保険内容を把握してないことがある
そうですね。保険内容はきちんと確認しておきましょう。
⑤ 補償があっても自己負担は発生する
今回加入した東京海上日動火災保険の「ちょいのり保険」を含め大抵の1日自動車保険には、10~15万円程度の自己負担額があります*3。車両復旧費用に関しては0円では済みません。ハイエンドスマホ1台分の負担は覚悟しましょう。
またプランによっては「車両復旧費用最大300万円(自損事故を除く)」やそもそも車両復旧費用を支払ってくれないプランもありますので、補償内容をきちんと確認してから保険に加入するようにしましょう。
⑥ 保険は加入するに越したことはない
「どうせ15万払うんだから保険なんて入らなくていい」という話になりそうですが金銭的にも心理的にも保険に加入すべきだと思います。今回は22万円の自動車修理費と2万円の消火栓点検費を15万円に減らしている訳ですし、自動車修理会社や駐車場管理会社の対応も悪い話保険会社に丸投げできますというかしています。お金全部払って各方面に電話などで直接応対して………考えるだけで頭が痛くなってきます。
⑦ 永遠ネタにされる
事故を起こして一番苦しい部分だと思います。場面場面で
- 「事故るから運転しないで」と言われる
- 「ちゃんと確認した?」と言うと「お前と違ってバックカメラ見たから」と言われる
- 「(お前を乗せると)後ろぶつけるから俺の車に乗らないでほしい」と言われる
- 15万円
- 他の人がヒヤリハット運転をする度に「葵鉄やめろよ」と名前を出される
などと永遠に弄られるので事故らないようにしましょう。
おわりに
「じこはほらおきるよ とつぜんさ」
本当に突然です。運がないとかそういう話ではなく、日頃の行いがよろしくないから起きるものです。こういうことを言うと「毎日勤行すれば日頃の行いが良くなるよ」とか言う?人が一定いるものですが、やはり日頃から丁寧親切でかつ余裕のある行動を心がけることが、事故を起こさずに済む方法なのではないかと感じました。
これからは事故など起こさずに、安全なカーライフを…………
事故には気をつけよう!
ありがとうございました
2024/4/11