なんだかんだで昨年から「機材更新がしたい!」と言い続けて半年以上。いやいつから言ってるんだよ…。
今まで10年選手のエントリー機を使ってきたわけですよ。
OLYMPUS E-520 フォーサーズ規格という軽量さと手持ち600mmが手軽に行けるということでうちの父親が運動会用カメラとしてダブルズームキットに70-300mmを追加して購入。そこから10年以上、運動会に家族旅行に少年団活動、そして線路脇や海外へ。夏の暑い日も、雪降る冬も容赦なく持ち出され。時にはディズニーランドで置き去りにされたり*1、集合写真を撮ったらオーブが写ったり*2と思い出がいっぱいです。
しかしやはり限界です
・秒間コマ数が3.5コマ
・総画素数10MP
・ISO上限が1600
・ノイズが多すぎて使い物にならないISO800以降
・AF点数が3点
・レンズが暗い
・AFが遅すぎる70-300
・フォーサーズ規格(開発終了)
10年前なら勝負できました、しかし今は無理です。無理です。連写をしたらキリ位置でシャッターは切れないし、闇鉄なんてもってのほかです。
しかしいいこともありました。
まず、手持ちで換算600mmを持てたのは大きかったです。様々な撮影地、場面であって便利でした。航空祭でも一応使えました。SIGMA100-400にテレコンには勝てないけど…。
手ぶれ補正。10年前の機体で、しかもエントリー機に3軸手ぶれ補正があったのは良かったです。様々助けられたと思います。多分
そしてうちにこの機体がなければ私は脳死で「え~カメラ?D7500か90Dでいいじゃね?」となっていたはずです。センササイズが小さく、画質が悪いといわれがちなフォーサーズという選択肢はなかったでしょう。弱点だけではなく、その軽さ、手頃さ、センササイズに弱さを感じさせないのがフォーサーズの魅力であり、APS-Cと比較して輝ける部分です。ありがとう、全てのフォーサーズ。さようなら
よろしくお願いしまあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おい、誰がフォーサーズ辞めるっていったか?
というわけで機材更新しました。OLYMPUS改めOM SYSTEM OM-1です。
選定理由
マイクロフォーサーズが使いたかったからです。それ以外ないです。
いや嘘ついた。最初はFUJIFILM Xマウントにする予定でした。標準と望遠を1本ずつ。フジXマウントは標準域に面白そうなレンズが多くありまして、じゃあそれでいいんじゃね?という訳だったのですがべらぼうに高い訳ですよ。
16-55mm F2.8 16万
16-80mm F4 10万
70-300mm F4,5.6 11万
高くない?
ここにX-T4かX-H2sなんかにすると幾らになるんだよって話です。
話変わってマイクロフォーサーズ。フルサイズ換算にすると2倍になることからそれなりに望遠が効くレンズが安く手に入ります。
まあ結果的にX-T4に魅力をそこまで感じなかったのでOM-1になったという話。てか今みたらX-H2s良すぎないか?30万だけど
構成一覧
カメラ本体:OM-1
一瞬「E-M1 MarkⅢかMarkⅩで良くないか?」って思いました。MarkⅢは現在20万を割りレンズキットで19万。MarkⅩも17万と価格破壊を起こしています。
しかしマイクロフォーサーズの特性は小さくて手頃なこと。MarkⅩの常時バッテリーグリップがついているのはデカくて頂けないのです。持ち運びが不便。かといって今更MarkⅢ?だったら羽伸ばした方がいいんじゃね?という訳です
標準域:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO Ⅱ
標準域をカバーするならこれだろ!ということで新品購入。Ⅰ型でもよくない?という話ですがフリンジとかゴースト出したくないのでⅡ型にしました。最初納期が1ヶ月だったのに2週間で来ました。どういう事…?
望遠域:M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
望遠はこれしか勝たん、持っておいて損はない。なお新品17万は流石に出せなかったので美品の中古購入です…。
テレコンバータ:TC-20
40-150は多分F5.6に絞り込んで使うような気がするのでテレコンで換算300mmに拡張です。ケチったのでこいつも美品中古
レンズ保護フィルタ:HAKUBA
普通のレンズガード(2枚で¥4000)
SDカード:SanDisk Extreme Pro 128GB(UHS-Ⅰ Read 200MB)
UHS-Ⅱモデルは? あのさ、一万も出ないけど…
カメラバッグ:VEO RANGE 36 BG
なんかいっぱい入りそうだったからこれにしました(廃盤品)
見た目はお洒落でTHE カメラバッグといった感じはなし。少し昔の旅行かばん、そんな感じでしょうか。
それにしてもデカいかばんはいいですね。もう入る入る。そしてポケットもいっぱい。公式には本体にレンズ3本、13incノートPC、充電器、レコーダーが収納可能。外に三脚を括り付けられるそうです。私はそこまでいっぱいいれないのでここにカメラ一式と充電器とスマホと財布とモバイルバッテリーとその他救急セットなどを入れて旅行時のかばんを一個にする予定です。
モバイルバッテリー:GREEN HOUSEのやつ(USB PD対応 20000mA)
なんでモバイルバッテリー?と思うかもしれないですがこいつがカメラの予備バッテリーの代わりです。
というもの、カメラのバッテリーはクソ高い。純正は1万。互換でも8000円台となっています。しかしOMDSさんはこう言ってる訳です。
「PD対応のモバイルバッテリーがあれば充電できるよ〜」
じゃあそれでいいじゃん。モバイルバッテリーがあればカメラだけでなくスマホもパソコンも充電できますということでお買い上げ。ドスパラ赤塚店で1980円でした。やっっっっっっっっす
あ、ちゃんと充電できました。
インプレッション
まず最初に感じたのは「あれ?こんなに小さかったっけ?」って事。デモ機などを触って感覚的に大きさを覚えていたはずですが箱を見て、いざ手元で持ってみると小ささがわかる。その分重さが少しある。その分しっかり持てるのはいいですね。いやこれ重いか?よくわからん。母親に持たせたら「重くね?」とは言われました。でもAPS-Cでこの構成をやるともっと重くなるけど…。
インターフェイスはE-520に近い感じ。そりゅあメーカーほぼ同じだし…。
ハードウェアは2050MP、秒間120コマ、AF点数は1053。あと被写体追従AFが使えます。E-M1 MarkⅩにあった顔、モータースポーツ、鉄道、鳥に加え、動物(犬猫)や星空AFが使えるようになりました。試しに自分の手を試してみましたがよく追従しているような気がします。あまり被写体から外れないイメージ
そして5軸手ぶれ補正+レンズ内手ぶれ補正は強い。まじでブレません。もうE-520に戻れません。
レンズもあれです、PROレンズなので金属製です。マウント部も金属で三脚をしぼめて設置するとかしなければ折れることはないでしょう。
フォーカススイッチはなし。OLYMPUSのレンズはスイッチというよりもフォーカスリングを下げるとMFになる仕組み。スイッチを使いないならファンクションボタンがあるのでそこにAFとMF切り替えを割り当てる感じでしょうか。
対してLEICAレンズはスイッチ式。というか100-400もスイッチ式。AF切替もレンズ内手ぶれ補正もスイッチ式。使い勝手が全然違うことになりそう。ちなみに私はスイッチ式の方が好み
撮影してみよう
ここでお断りですが今回試すのは鉄道メインです。風景が〜人物が〜映像が〜とかいうやつは「OM-1 レビュー」って検索すればゴロゴロあるんですよ。その一方で鉄道ファンがこれを使ってレビューしたというものはまじで少ない。
そもそも撮り鉄でマイクロフォーサーズユーザーというものは少なく、古くからの知り合いでLumix G9にZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.2 SWCユーザーがいたり、撮影地でE-M1 MarkⅢ2台持ちユーザーを見たり、他にOLYMPUS PENユーザーがいましたが片方は撮り鉄を辞め、もう片方はD5300へ。他にE-620ユーザーの新機材はNikon、E-M5からSONY、E-M1をやめてNikonフルサイズとユーザーが少ない少ない。じゃあどうするか、私が試します
映像は試してません。というか映像ガチ勢はOM-1じゃなくてGH6かGH5 MarkⅡを買うでしょ?
まずは12-40から
やっぱり描画は良い。細部が潰れてないし、シャープ感がある。そしてフルサイズ換算24mmは幅広く写ります。とても良い。
逆光耐性とかは…Ⅰ型がないので比較できませんが光の明暗差はちゃんと表現できています。25mm以上に望遠を伸ばすと何故かレンズ内絞りが誤作動を起こしているうちの14-42より明暗差の表現はできています。
40-150も
文句ないですね。F2.8は勿論のこと、F5.6でも解像感があります。これはどのレビューでも指摘があるのですはF8以降だとシャープネス、解像感が劣る感じ。使ってF5.6でしょうか。
そして追従AFは精度が良い。もう置きピンをする必要はないですね。しっかりフォーカスしてくれます。E-520のC-AFは迷いまくって使い物にならなかったのですがそんな事ないです。技術の進歩でしょうか、かがくのちからってすげー!
でも追従AFが電池消耗がデカい、そして本体がそれなりにアツアツになります。これ4K80pで動画撮ったら途中で録画止まるじゃね?という感じ。
テレコンを使用してもそこまで画質が落ちるイメージはない。機動力が劣るわけでもないし
「なんででんしゃオタクがバスの作例しかないんだよ」すまん…時間ないんだ…許してくれ。本当は闇とかハイビーム耐性とかISO10600が使い物になるのかとか見ないといけないけどもういいです。そのうちやります。
今後の構成
自分なりのレンズマップみたいなものをつくってみました
M.ZUIKO DGITAL ED 7-12mm F2.8 PRO
やっぱりこの望遠域もほしいよね~ということで。ただしクソ高い、そして付属のレンズフードがダサい。余り花型フードはお好きではないのですよ。
LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH
この9mmは素晴らし過ぎる!寄れる!飯を撮るのに最適かと思います。ただし中央から外れた所の描画が微妙との話。まあこいつで風景画…やるかな〜ええわかんね。
SPEEDMASTER 17mm F0.95
「果たしてAFなしレンズを買って使うのだろうか?」というのはおいておいて。一度は使ってみたいF0.95。どこまでボケるのか、なめらかで鮮やかな玉ボケが出るのか。作例ではよくポートレートがあがっていますが…ポートレート?やるのかな…。ヲタクのポートレート需要あるか?
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
マイクロフォーサーズの真骨頂が出るのが100-400でありまして。ただし暗い。LEICAの方がワイド側が少し明るいですがテレコンを買ってしまったのでOLYMPUS以外の選択肢が無くなってしましました!だって使えるなら使いたいじゃん?
ただしテレコンを入れたらF10-F12.6…流石に実用的ではない気が…。そもそも40-150にテレコンでF5.6と100-400より明るいんですよね。じゃあこのレンズの価値とは?よほど望遠が欲しい限りはいらないと思ったり。そもそもフルサイズ換算600-800の間を使う機会があるか?そこだと思います。てか100-400を買うのなら最初から40-150のニッパ買うなよ。だって闇鉄したいんだもん
問題点
フリーソフトでRAW現像やるのが悪いと言われればそれまでですがソフト側がOM-1で撮影したRAWファイルを読み込みしてくれませんでした。
私が使っているのはRawTherapeeかDarktableなのですがどっちも読み込み不可。いや拡張子.ORFが対応してくれれば大丈夫だろ!と思っていたのですがそうではないようで。カメラの対応というものもあるんですね〜初めて知った。
「じゃあメーカー純正のやつ使えよ」確かにOM Workspaceを使えばRAW現像出来るんですよ。でもこれでJPEG書き出しをすると圧縮率が高くてですね圧縮率最低(品質優先)でも1ファイル5MBにしかならないんですよね。画像のサイズはアスペクト比4:3でちゃんと5888×3120になるのですが。いままで圧縮率を低くして画像品質を上げていたのでちょっとなーと思っています。
これに関しては「画像品質を諦めろ、5MBならはてなブログに直貼りできるじゃん」として割り切るか、「RAW現像ソフト買えよ」って話になる訳。てか写真ガチるならソフト買ってもいいんですよね。
最後に
やっぱり旗艦機は良き。何にも負けません。今後とも様々な場所に連れ出して使っていこうと思います。よろしくお願いします。
さて
「月報せつせいめい7月号は?」
もうこれで許してください
ありがとうございました
2022/8/5